「骨粗鬆症のお薬を飲んでいると、歯を抜けないの?」「歯医者さんに断られてしまった…」——こうした不安を抱えている方はとても多いです。
結論からお伝えすると、ほとんどの方は、骨粗鬆症の治療中でも安全に歯科治療を受けることができます。ただし、歯科医と主治医(整形外科医や内科医)の連携が大切です。この記事では、安心して歯の治療を受けるために知っておきたいことをまとめました。
この動画はAI音声技術(Google NotebookLM)を使用して作成されています。内容は整形外科専門医が監修しています。
骨粗鬆症のお薬を使いながら歯科治療を受けるための実践ガイド。休薬の最新見解、歯科医への伝え方、断られた場合の対処法を解説します。
「骨粗鬆症のお薬を飲んでいると、歯を抜けないの?」「歯医者さんに断られてしまった…」——こうした不安を抱えている方はとても多いです。
結論からお伝えすると、ほとんどの方は、骨粗鬆症の治療中でも安全に歯科治療を受けることができます。ただし、歯科医と主治医(整形外科医や内科医)の連携が大切です。この記事では、安心して歯の治療を受けるために知っておきたいことをまとめました。
この動画はAI音声技術(Google NotebookLM)を使用して作成されています。内容は整形外科専門医が監修しています。
骨粗鬆症の治療で使われるお薬のうち、骨吸収抑制薬(ビスフォスフォネートやデノスマブ)には、ごくまれに「顎骨壊死(がっこつえし)」という副作用が報告されています。
顎骨壊死とは、あごの骨の一部が露出して治りにくくなる状態のことです。とくに抜歯(歯を抜くこと)をきっかけに起きやすいと報告されていることから、「骨のお薬を飲んでいると歯の治療ができない」という誤解が広まってしまいました。
骨粗鬆症の治療量(通常量)での発生頻度は、10万人に数人〜十数人程度です。
つまり、99.99%以上の方には起きない副作用です。一方、骨粗鬆症を治療しないで骨折するリスクのほうが、はるかに高いのです。
詳しくは「顎骨壊死と非定型骨折」の記事で解説しています
以前は「抜歯の前にお薬を休む(休薬する)」ことが広く行われていました。しかし、最新の研究でわかってきたのは:
[!note] これはあくまで一般的な指針です。最終的な判断は、歯科医と主治医が患者さん個人のリスクを評価して決めます。自己判断でお薬をやめることは絶対に避けてください。
歯科治療をスムーズに受けるために、以下の情報を歯科医に伝えましょう。
お薬手帳は歯科医にとって最も重要な情報源です。お薬手帳を見せるだけで、多くの情報が正確に伝わります。
最初に一言伝えるだけで、歯科医は適切な治療計画を立てることができます。隠したり、面倒に思ったりせず、受付の段階で伝えましょう。

骨粗鬆症のお薬を使用中でも、多くの歯科治療は通常通り受けられます。
ポイント:「骨を直接触る処置」かどうかで判断が分かれます。通常の虫歯治療やクリーニングは心配いりません。
残念ながら、「骨粗鬆症のお薬を飲んでいるから治療できません」と断られてしまう方もいらっしゃいます。これは歯科医が慎重になっているためですが、必ずしも治療が本当にできないわけではありません。
1. 主治医に相談する
整形外科や内科の主治医に「歯科で断られた」ことを伝えましょう。主治医から歯科医への情報提供書(お手紙)を書いてもらえることがあります。
2. 口腔外科のある病院を受診する
大学病院や総合病院の口腔外科は、骨粗鬆症患者さんの歯科治療に慣れています。かかりつけ歯科医から紹介状を書いてもらいましょう。
3. 主治医と歯科医の連携を促す
「先生同士でご相談いただけますか?」とお願いすることも有効です。多くの場合、お薬の情報と治療方針を共有することで解決します。
デノスマブは6ヶ月に1回の注射ですので、抜歯などの侵襲的な歯科治療を受ける場合、注射のタイミングを考慮することが推奨されています。
プラリア注射 ─────── 抜歯に最適な時期 ─────── 次回注射
(0ヶ月目) (注射後2〜3ヶ月が理想的) (6ヶ月目)
この調整はあくまで「望ましい」レベルです。必要な歯科治療を延期しすぎることのデメリットのほうが大きい場合もあります。主治医と歯科医にご相談ください。
顎骨壊死のリスクを減らすためにもっとも効果的なのは、日頃のお口のケアです。歯と歯ぐきを健康に保つことで、将来「抜歯が必要になる状況」そのものを減らすことができます。

いいえ、ほとんどの歯科治療は通常通り受けられます。定期検診やクリーニング、虫歯の治療は何も心配いりません。抜歯や骨に触る手術の場合のみ、歯科医と主治医の連携が必要になります。
自己判断でお薬を休めないでください。まず主治医(骨粗鬆症の担当医)に相談してください。2023年のポジションペーパーでは、通常量の経口ビスフォスフォネートでの休薬は原則不要とされています。主治医が歯科医に情報提供することで、休薬なしで治療を進められることが多いです。
抜歯は可能ですが、タイミングの調整が望ましいとされています。次回注射まで時間の余裕がある時期(注射後2〜3ヶ月目あたり)が理想的です。緊急の場合はタイミングに関わらず治療が優先されます。歯科医と主治医にご相談ください。
「絶対にできない」わけではありませんが、慎重な判断が必要です。使用しているお薬の種類や期間、全身状態などを総合的に評価して、歯科医と主治医が相談して決めます。大学病院の口腔外科への紹介が適切な場合もあります。
はい、できれば先に歯科検診を受けることをお勧めします。治療が必要な虫歯や歯周病があれば、お薬を始める前に治療しておくのが理想的です。主治医にも「歯科検診を先に受けてよいですか」と確認してみてください。
ロモソズマブも骨吸収抑制作用を持つお薬ですので、抜歯の際には同様の配慮が必要です。12ヶ月間の限定使用であることから、可能であれば投与期間中の侵襲的な歯科処置は避け、終了後に行うことが理想的です。ただし、緊急の場合は治療を優先します。
覚えておいてください: 骨粗鬆症のお薬と歯科治療は、ほとんどの方にとって両立できます。大切なのは、歯科医と主治医の情報共有です。
本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。歯科治療についてご不安な点は、歯科医と骨粗鬆症の主治医にご相談ください。
本記事の内容は特定の製品や企業から独立しています。薬剤名は一般名または広く知られた商品名を情報提供の目的で記載しており、特定の製品を推奨するものではありません。当サイトのスポンサーシップについては編集方針をご覧ください。
同じカテゴリの記事
関連する記事
医療監修
加藤裕幸(整形外科医・医籍登録 409723号)
東海大学医学部付属病院/湘陽かしわ台病院
最終更新:2026年5月17日
利益相反の開示
本サイトは○○○○の協賛を受けています。記事の内容は監修医の医学的判断に基づいており、協賛企業が編集内容に関与することはありません。