どんなお薬にも、良い面と気をつけたい面があります。デノスマブを安心して続けるために、以下のポイントを知っておきましょう。
カルシウムとビタミンDの補充
デノスマブは骨が壊されるのを抑えるお薬なので、治療中は体の中のカルシウムのバランスに変化が生じることがあります。そのため、カルシウムとビタミンDを十分に摂ることが特に大切になります。
多くの場合、主治医からカルシウムやビタミンDのサプリメントが処方されます。食事面での工夫については骨を強くする食事もご参考にしてください。
中断時の注意(とても大切なポイントです)
デノスマブでいちばん大切なことをお伝えします。
このお薬は、自己判断で中断しないでください。
デノスマブを中断すると、それまで抑えられていたこれまで抑えられていた骨の分解が再び活発になり、骨密度が一時的に大きく低下することが報告されています。これは「リバウンド現象」と呼ばれ、骨折のリスクが一時的に高まる可能性があるとされています。
「体調が良くなったから」「注射に行くのが面倒になったから」という理由で中断してしまうと、かえって骨に負担がかかることがあります。
もしやめたいと思ったときは、必ず主治医にご相談ください。別のお薬に切り替える計画を立ててから、安全にやめる方法を一緒に考えてもらえます。
デノスマブの中断は、必ず主治医と相談してから。自己判断での中断は避けましょう。これがいちばん大切なポイントです。
顎骨壊死(がっこつえし)について
非常にまれですが、あごの骨に問題が生じる「顎骨壊死」という副作用が報告されています。とくに抜歯(歯を抜くこと)のときにリスクが高まるとされています。日頃のお口のケアと定期的な歯科検診が最大の予防策です。
- 治療を始める前に歯科検診を受けましょう
- 治療中も定期的に歯科を受診しましょう(年1〜2回が目安です)
- 歯科を受診するときは、デノスマブを使用中であることを歯科医に伝え、歯科医の指示に従ってください

くわしくは「骨吸収抑制薬のまれな副作用 — 顎骨壊死と非定型大腿骨骨折」をお読みください。
感染症について
デノスマブは免疫に関わる経路の一部に作用するため、感染症にかかりやすくなる可能性がごくわずかにあるとされています。体調に変化を感じたときは、早めに主治医にご連絡ください。